どうもこんにちは、高橋です。
さて。
悪性リンパ腫という血液系のがんに罹りました。
罹患率は人口10万人に対して十数人という比較的希少ながんで、僕のような40代では生存率は高いようですが、そもそも罹患自体かなり珍しいようです。
宝くじ当選なんてカスりもしないのに、ひどい大外れを引きました。なんだかなあ。
6月のはじめくらいから原因がよくわからない微熱、著しい体力低下、ひどい寝汗、皮膚の腫れなどが出てきまして、近所の内科クリニックに掛かってみたんですが「風邪じゃないですかね」との診断。解熱剤が処方されたんですが、これが効かないどころか余計ひどい寝汗に見舞われる始末。どう考えても風邪じゃない。PCRも受けてみましたが陰性。
で、メンタルもひどく低下していたので長く通っていた心療内科にも相談してみたんですが、「ストレスですよ」との診断。大してストレス感じてないのに「性格的にそうですよ」といわれたらはあ、そうなんですかと答えるしかない。
この辺で血液検査やら、レントゲン1枚撮ってくれればもうちょっと早期発見できたかもしれないんですけどね。(ただ、レントゲンだけだと肺に出てたリンパ腫が肺がんだと誤診される可能性はあったかも)
ということで有効な打ち手もなく半月ほど寝込んでいたんですが、毎年通っている某健診センターから「今年もそろそろ人間ドックどうすか?」って案内メールがあり、これに救われました。寝込み癖のついた体を押して半日人間ドックを受けて、最後の医師診断で真っ青。
血液データはありえないくらいメチャクチャな数値だし、レントゲンには影が写ってるし、素人目に見ても「あれ?これもうオワタ?」と感じるレベルでした。
某健診センターからは「紹介状すぐ書きます。とにかく明日にでも大病院に掛かってください」と厳しい口調で言われ、プロから見てもただ事じゃないご様子。
翌日早速、都内の某大学病院に行き、そこから1ヶ月近く検査漬けになった結果悪性リンパ腫の診断が下り、即入院になりました。
検査漬けの1ヶ月間はなかなかしんどかったですね。治療しているわけではないので症状は相変わらずだし、下腹部にはひどい疼痛が出てきて眠れなくなるし。(たぶん、腸付近のリンパ腫が神経に触っていた。いまは解消)
心理的にもなかなか辛くて、身辺整理を始めたり、生命保険の契約書を引っ張り出してきて保険金の計算をしてみたり、近所の緩和医療対応の医療施設を探してみたり。
そんな感じで、9月頭から入院してます。
基本的な治療方針としては化学療法で、「入院→抗がん剤を投与→休み(副作用対応)→退院」を数セット繰り返す感じで進めています。
今は第1回目のセットが終わり、薬剤がよく効いてくれているようでまずはスタートラインを切れたかな、という感じです。
まだまだ先は見えないですね。
とは言っても、主治医ととても相性が良くて助かってます。親身になってロジカルに話してくれるし、毎日血液データを持ってきて納得いくまで説明してくれますし。
医師ってやっぱりすごいですね。隙がなくどこまでもロジカルに説明してくれる。血液内科の医師ということもあり、数値データできっちり説明してくれるあたり、自分とすごく相性がいいなという気がしています。
正直、スピリチュアルな民間療法は微塵も信じないタイプ(某方面から早速持ちかけられてたりしてちょっと困ってる)ですが、ロジカルに説明してくれるこの主治医なら全面的に信頼できます。
多少楽観視できるようになって、ちょっと頑固な副作用(便秘とか)に悩まされつつ、わりとのんびり、ちょっと退屈な日々を過ごしてます。
そういえば抗がん剤の副作用といえば、ものすごい嘔吐に襲われるという先入観があったのですが、主治医に相談したら一笑に付されました。いまは対策がしっかりしてるので大丈夫ですよ〜って。事実、吐き気はまったくなくて助かってます。食欲はだいぶ落ちましたけどね。
あと、脱毛のイメージもあったんですが何の変化もなくフサフサですね。そのうち抜けるのかな。抗がん剤の種類にもよるのかもしれませんが。抜けたら抜けたでネタになる気もしているので、期待(?)しつつちょっと怖かったり。どっちなんだ自分。
病室のお隣さんのイビキがすごいです。食事の時にオナラするのやめてほしい(笑)
どうなることやら。
そんな感じで。